和太鼓の取り扱いについて

和太鼓の取り扱いについて

和太鼓はたいへん高価な楽器です。簡単に買い替えたりすることはなかなかできませんので、普段から大切に取り扱うように心がけましょう。

移動する際は

和太鼓はたいへん重たい楽器ですが、移動の際には物にあてたり、引きずったり、落としたりすることがないように十分注意してください。できればケースに入れて移動するのが良いと思います。無理して持って移動せずに、台車に乗せて運ぶようにしましょう。

※私たちも、練習や演奏の際など頻繁に太鼓を移動しています。慎重に取り扱っているつもりでもよく見ると胴に無数の傷がついている太鼓もあります。どうしても傷はついてしまうものですが、一層の慎重さが必要だと思います。

演奏する際には

和太鼓の皮は水分に弱ので、屋外で演奏するときなどは雨や水に濡れないように注意しましょう。万一水に濡れたときは、タオルで拭き乾燥した風通しの良いところで陰干しにしてください。

※濡れてしまった場合は、皮がきれやすい状態になっていますので、完全に乾くまでは打たないようにしてください。皮は消耗品と心得てください。

セッティングについて

台にセッティングするときは、皮に台の角などがあたっていないか、台が不安定な状態になっていないかなど注意深く行ってください。

屋外などで、和太鼓の皮の面を直接地面に置いて演奏している場合がありますが、皮が湿気を吸ったり、小石等が刺さって破ける原因にもなりますので、必ず台に据えて叩くようにしてください。

叩くときの留意点

和太鼓を叩く際は、バチの先端に角ができていないか、ささくれ等尖った部分がないかなど、太鼓の皮を傷めないようにするためのバチのチェックも必要です。

演奏の際に胴のふちや胴を叩くときがありますが、本来和太鼓は胴を叩くようにつくられた楽器ではありません。胴を打てば凹んだり傷ついたりしますので、バチの材質をヒノキなど少し柔らかいものにするとか、打つ場所を変えるなどの配慮をするように心がけると良いでしょう。

私たちも、演奏の際に胴のふち(かど)を叩くことがよくあります。できれば避けたほうが良いのですが、「カッカ、カラカラ」などの硬い音が必要な曲も多く、難しいところではあります。

胴のふちを叩きすぎると、角が丸くなり、それにより皮のゆるみが極端に早くなる場合があります。また、場合によっては、胴のふちが内側に折れ込んでしまい、修理が必要になる場合も考えられますので、そいうことも頭に入れておきましょう。

※私たちが行っている「獅子舞」は、胴のふちを頻繁に叩く曲になっています。伝統的にカシの硬いバチを使っているため、太鼓にはかなりの負担がかかっていると思われます。それでもなんとかなっているのは、小学生が小さくて細いバチを使って叩いているので、太鼓への負担が少ないことが幸いしているのでしょう。


獅子舞に使っていた先代の太鼓(70年以上胴のふちを叩き続けたため、ふちが波打っている。)

附締太鼓について

ボルト締めの附締太鼓は、金具の角で他の太鼓を傷つける場合がありますので、太鼓同士をくっつけておかないようにしましょう。運搬の際などは、ケースに入れるか毛布等をかぶせておくと良いでしょう。

附締太鼓や桶胴太鼓など紐やボルト等で締める太鼓の場合は、胴が皮の中心にきているかを確かめて均等に締めることが大切です。

中心からずれていたり、締まり具合のバランスが均等でないと、太鼓の音が悪くなるばかりか、皮も痛みます。締太鼓系の太鼓は、使用後には、その都度紐やボルト等を緩めて保管することで、耐用年数の延長に効果的であるといわれています。(手間がかかるので、私たちはできていませんが・・。)

ボルト締めなどの場合は、一か所を一気に締めるのではなく、対角を少しづつ締めて、全体が徐々に締まるようにすることが大切です。


ボルト締めの「附締太鼓」(簡単に締め上げることができるので皮の張りすぎに注意!)

湿気の多い雨天時などは、皮も湿気を吸っていますので、あまり強く締め上げると、乾燥したときに太鼓の皮が張りすぎて破れる原因になりますので注意してください。

※私たちもこれで、附締太鼓の皮を破ってしまった苦い経験があります。十分注意しましょう。

 

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