楽太鼓(がくだいこ)

【楽太鼓(がくだいこ)】

「楽太鼓」とは、雅楽に使われる太鼓の総称で、「大太鼓(だだいこ)」「釣太鼓(つりだいこ)」「荷太鼓(にないだいこ)」の3種類があります。

〇大太鼓(鼉太鼓)だだいこ


「左方太鼓」(左側)と「右方太鼓」(右側)

雅楽に使われる楽太鼓のうち、舞楽(ぶがく・・舞を舞う雅楽のこと。)用の太鼓で、大きなものでは直径が2メートルを超えるものもある雅楽用の太鼓では、最大のものです。太鼓の周囲に火炎の飾りがあることから、「火炎太鼓(かえんだいこ)」とも呼ばれていますす。「大太鼓」は、胴の両面に皮面をあてて、紐で強く締め上げてる、枠付きの締太鼓となっています。

大太鼓は、「左方太鼓」「右方太鼓」の二種類あり、演奏には常に左方、右方一対で使われます。

「左方太鼓」には、三つ巴の模様があり、太鼓の左右に金色の二頭の竜が描かれており、雲形板の頂上には日輪の飾りが掲げられています。
「右方太鼓」には、二つ巴の模様があり、太鼓の左右には二羽の鳳凰が描かれており、雲形板の頂上に月輪の飾りが掲げられています。

「大太鼓」は、長さ1尺3寸(約40センチ)、直径1寸3分(約4センチ)ぐらいで、先端に直径3寸(約9センチ)くらいに皮を巻いた先の丸い撥(ばち)を両手に持って打ちます。

〇釣太鼓(つりだいこ)


3頭の唐獅子の描かれた「釣太鼓」

出典:「株式会社 三浦太幸堂」ホームページ

一般的に「楽太鼓」と呼ばれている太鼓です。太鼓は、美しい装飾がほどこされた鋲止めの平太鼓で、台付きの円形の枠に吊るされていて、太鼓の皮面には、三つ巴や唐獅子、鳳凰などが色彩豊かに描かれています。

太鼓の皮面の径は2尺(約60センチ)くらい、胴は、長さ約7寸(約21センチ)くらいのもので、主に管絃での演奏(管楽器と絃楽器(+打楽器)による合奏のこと。)に用いられます。

釣太鼓は、長さ8寸5分(約26センチ)、直径9分(約3センチ)ぐらいで、先端に、直径2寸(約6センチ)くらいに皮を巻いた先の丸い撥(ばち)を両手に持って打ちます。

〇荷太鼓(にないだいこ)

出典:「株式会社 三浦太幸堂」ホームページ

雅楽において、歩きながら演奏する「道楽(みちがく)」に用いられる太鼓です。
美しい装飾がほどこされている枠付きの締太鼓で、担ぐことができる構造になっています。

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