鼓童(こどう)
1981年にベルリン芸術祭でデビューした和太鼓集団です。それ以来50か国で6,000回を越える公演を行っています。また、小中高校生と交流する「交流学校公演」、ジャズ、ロックなど異なるジャンルの優れたアーティストとの共演や国際芸術祭などにも多数参加しています。

名称 鼓童(こどう)
設立年 1981年
特徴

鼓童(こどう)

太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。
「鼓童」とは、人間にとって基本的なリズムである心臓の鼓動から音(おん)をとった名前で、大太鼓の響きが母親の胎内で聞いた最初の音をイメージしています。
そして「童(わらべ)」の文字には、子どものように何ものにもとらわれることなく無心に太鼓を叩いていきたいという願いが込められています。

鼓童の舞台は、主に三つの要素で成り立っています。
第一に、私たちが感動した日本各地の民俗芸能をそれぞれの地元の方々に教えていただき、佐渡に持ち帰って練り上げた演目です。その際に私たちが目標とするのは型の再現ではなく、伝統的な芸能の中に蓄積されている普遍的な精神やエネルギーを、自らの肉体を通し、新たなかたちに変えて舞台に表出させることです。長い時間をかけて地に根づいた芸能は、そこに暮らす人々や自然との関係を抜きに成立するものではありません。しかしそれらは人類のかけがえのない財産として、この混迷する時代に多くの示唆を投げかける存在でもあります。私たちは原点となる芸能への敬意を失うことなく学び続けるとともに、伝統から教わることによる可能性を現代に生きる人々に広く問いかけていきたいと思います。
舞台構成要素の二つめは、作曲家の石井眞木氏・池辺晋一郎氏、歌舞伎の囃子方である藤舎呂悦氏・仙波清彦氏、ジャズピアニストの山下洋輔氏など、活動に共鳴してくださった方々からの作品です。
そして、三つめは、鼓童のメンバー自身が旅先で出会った人々や風景、様々な音やリズムを糧に、独自の表現を産みだそうというものです。
このような要素をもとに、佐渡の風景や音の中で生活し、稽古を重ねる中から培われてくる感性によって私たちは舞台を創っていきます。
出典:鼓童ホームページ

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